2022年6月9日木曜日

Brett Rushfordについて

私がTwitterでフォロー中の Brett Rushfordは最近の初期アメリカ史のリーディングヒストリアンの一人で、そして近年の初期アメリカ史の傾向の象徴的存在です。 フランス領カナダにおける奴隷制を介した先住民とフランス人の関係史で非常に優れた研究をして脚光を浴びましたがhttps://www.goodreads.com/book/show/13790947-bonds-of-alliance、最近はカリブの島マルティニクの逃亡奴隷と奴隷反乱の研究をやってます。https://oieahc-cf.wm.edu/wmq/Jan19/abstracts.html

実際、こうした研究者が増えていて、例えば、独立革命期ヴァジニアの軍事動員について極めて優れた研究をしたMichael Macdonnell(珍しくニュージーランドの人)は、最近は中西部の先住民について、これまた新しいタイプの研究をやって注目を浴びていますhttps://www.michaelamcdonnell.org/masters-of-empire

先住民−ヨーロッパ人関係史の大家Eric Hinderakerも最近は大西洋史から見るボストン虐殺の研究をしてるし。こうしたVastな初期アメリカ史に多方面から切り込む人が目立ちます(かつてはニューイングランドとヴァジニアの両方という研究者が多かったです。ベイリンもモーガンもブリーンも)。面白い傾向だけど、もうフォローするのすら大変。イギリス人の植民地の発展だけやっていた昔を懐かしむ人がいるのもわかる気がします(それを主張すると叩かれるし…)(森)


0 件のコメント:

コメントを投稿