Twitterでどなたかがアップロードしていたウィリアム・クロノンの名著の表紙が素晴らしい。芸術的かつ的確な表現方法に感激します。この絵は入植者を描かずにイギリス人入植者の設置した柵を描き、かつ手前の元来のニューイングランド(雪で表象)の自然と対比することで「変貌する大地」を表現しているわけです。この本もありがたいことに翻訳されています。
クロスビー、マクニールも翻訳されており、環境史の基本文献は和書でかなり読めます。
クロノンが描いた先住民の世界の変容を北アメリカの大陸大で描いているのが現在のこの分野の状況と言えるでしょうか。ただクロノンに比べて、現在では、先住民が主体的にヨーロッパ産物資を受容し、サバイバルを図るなかで北アメリカの環境の変容に一定の寄与をしたという歴史像へと変わって来ています。そうした研究の翻訳も欲しいところ。
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