青土社から『先住民とアメリカ合衆国の近現代史』が出るそうです。
初期アメリカの研究者ではなく、運動家でもある歴史家で、昨年に出版されたNot a Nation of Immigrantsも話題を呼んだとのこと。ヨーロッパ中心主義的な歴史観の批判かと。
初期アメリカの先住民に関する優れた専門書も山のようにあるのに、少しでもいいから翻訳を出したいところです。次々に出るので溜まる一方です。今年の私の注目は、次の本。
Lori J. Daggar, Cultivating Empire
Capitalism, Philanthropy, and the Negotiation of American Imperialism in Indian Country
次も同じような先住民と帝国の外交交渉の研究。時期は植民地時代で、いかに小規模な諸部族が帝国の拡大に対して持続性を保ったか。
Elizabeth Ellis, Great Power of Small Nations: Indigenous Diplomacy in the Gulf South
こちらはBen Franklin Worldでインタビューされていましたね。
こうした研究はなかなか日本では受け入れられがたいのかもしれないとも思わないでもないですが(もっとわかりやすい構図が好まれるような気がします)。
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