2022年12月26日月曜日

北九州アメリカ史研究会

 北九州アメリカ史研究会にて、以下のような発表を行います。九州での対面ですので、本州の方は難しいかと思いますが、万が一九州に来られる用事があれば、ぜひご参加ください。

第81回北九州アメリカ史研究会例会

1.日時:2023年3月11日(土)  13時30分~17時30分(予定)

2.開催場所:西南学院大学 学術研究所大会議室

テーマ:
「戦争から見るイギリス大西洋帝国」
報告1 森丈夫「ジェンキンズの耳戦争(1739-42)における北米植民地の軍事動員ーー兵卒の徴募をめぐる問題について」

   報告2 高橋毅「ジョージ王戦争期(1744-48)のマサチューセッツ植民地とイギリス海軍ー強制徴募をめぐる問題を中心にー」 


2022年12月10日土曜日

新刊紹介:先住民とアメリカ合衆国の近現代史

青土社から『先住民とアメリカ合衆国の近現代史』が出るそうです。
初期アメリカの研究者ではなく、運動家でもある歴史家で、昨年に出版されたNot a Nation of Immigrantsも話題を呼んだとのこと。ヨーロッパ中心主義的な歴史観の批判かと。
初期アメリカの先住民に関する優れた専門書も山のようにあるのに、少しでもいいから翻訳を出したいところです。次々に出るので溜まる一方です。今年の私の注目は、次の本。
Lori J. Daggar, Cultivating Empire

Capitalism, Philanthropy, and the Negotiation of American Imperialism in Indian Country


北西部を対象に、ミッションとセトラー・資本家、さらには先住民が交渉しながら、アメリカ帝国を建設していったとの内容。帝国建設における先住民のパートナーシップが何かが気になるところ。









次も同じような先住民と帝国の外交交渉の研究。時期は植民地時代で、いかに小規模な諸部族が帝国の拡大に対して持続性を保ったか。

Elizabeth Ellis, Great Power of Small Nations: Indigenous Diplomacy in the Gulf South



こちらはBen Franklin Worldでインタビューされていましたね。


こうした研究はなかなか日本では受け入れられがたいのかもしれないとも思わないでもないですが(もっとわかりやすい構図が好まれるような気がします)。